珈琲道の歩み
山口県岩国市、山々に囲まれた盆地で生まれました。
18歳で、神戸市三ノ宮「㈱上島コーヒー本店」に入社。
半年後、京都支店へ。 いずれは故郷に帰るつもりでしたが、京都の街がとても好きでしたので「しばらく遊んでから山口へ帰ろう」と、京都での仕事に励んでいました。ところが、当時担当していた喫茶店への珈琲配達の仕事に夢中になってしまって。素敵なお客様にも巡り合ったこともあり、どんどん仕事にのめり込んでいきました。
あっという間に時は流れ、 昭和35〜40年は京都で、昭和40年からは岡山の支店長を勤めました。昭和45年に開催された大阪万博では、珈琲事業総責任者を担当し、それをきっかけに大阪へ。その後、神戸市三ノ宮「㈱上島コーヒー本店」を退社し、当時大阪にいたメンバーで「ダートコーヒー」を共同設立。平成4年まで常務取締役、営業部長を勤めました。このときの経験は、今も大切な宝物です。



私はダートコーヒーを離れ、自ら「ゴールデン・ミル」を設立しました。平成16年には「ゴールデン・ミル」は関西一円に16店舗をオープン。「ゴールデン・ミル」の設立以外にも、大阪のホテルやゴルフ場や喫茶店、レストランなどの取引先を拡大しました。
今でも、新しく開店される方のお手伝いは続けていて、これからも続けていきたいと思っています。
珈琲への想い
珈琲は「嗜好品」と言われるけれど、自分の中では珈琲はもっと身近なもの。でも今は、嗜好品として珈琲を好きになり、のめり込む方が大勢おられます。これからは、「嗜好品としての珈琲」という、珈琲への新しい感覚や見方も大切に幅広く珈琲と向き合いたいと思っています。珈琲は、おいしい。
珈琲をもっとたくさんの人に、手軽に味わって欲しい。値段が安くて美味しい珈琲をたくさんの方に、気軽に楽しんでほしいという想いで、珈琲豆を卸価格で販売し続けています。美味しい珈琲の淹れ方も、もっとたくさんの人に知ってもらいたい。
おいしい珈琲を届けたい。そのために、自分が提供できるものは惜しみなく提供したい。その想いは今も変わらないし、これからもその想いで、珈琲と向き合い続けたいと思っています。


故郷への想い
店頭では、厳選された珈琲豆の他、故郷 山口県の産物も販売しています。故郷は、山に囲まれた土地で昼夜温度差があり水も良いからお米も野菜も、とてもおいしいです。
自分が大好きなふるさとの産物を「おいしい」とお客様が喜んでくださるのが嬉しくて、月に一、二度自ら山口県まで仕入れに行っています。これからも、ふるさととの関わりを大切にしながら おいしい珈琲と、ふるさとのおいしい食べ物を、提供していきたいと思っています。